大学生なら最低限覚えておきたいアルバイトの税金&給与の基礎知識9選

基礎控除38万円と給与所得控除65万円

よく学生のバイト代では103万を超えないほうがいいと言われるが、この中途半端な103万とは一体どこからくるのだろうか?

ここでまず覚えておいてほしいことは

 

収入ー控除額=課税所得

収入とは学生にとっては1年間のバイト代の合計だと思ってもらえばいい。

控除とは課税対象額から差し引くという意味だ。

例えば年収300万のサラリーマンがいたら、300万に対して課税されているわけではない。

300万円から控除額を引いた金額に対し5%~45%の間で課税される仕組みになっている。

さて、ここまで課税の仕組みを簡単に説明した上で、大学生が最低限覚えておくべき控除がある。

それは基礎控除38万円給与所得控除65万円だ。

基礎控除38万円は誰でも受けられる控除で、「課税対象額を38万円減らしてあげますよ」という意味だ。

給与所得控除に関しては年収180万以内の人は年収の40%または年収の40%が65万円未満の場合65万円の控除を受けることができる。学生のアルバイトでは普通最高でも130万なので65万円の控除が適用となる。

つまり、「課税対象額を65万円減らしてあげますよ」という意味だ。

ここで具体例を考えてみよう。

年間バイト代が103万円の場合

バイト代103万円ー基礎控除38万円ー給与所得控除65万円=課税所得0円

課税所得は0になるので、税金は取られないor取られても確定申告で戻ってくる。

一方、年間のバイト代が120万の場合

バイト代120万円ー基礎控除38万円ー給与所得控除65万円=課税所得17万円

課税所得17万円に対し課税されることになる。ただしこのようなときは後述する勤労学生控除を申請すれば課税所得は0にできる。

この例から分かる通り、年間バイト代が103万以内だと親の扶養扱い&課税所得が0になるため、学生自身にとっても親にとっても一番メリットのある状態になる。

だから、よくバイト代は103万円を超えないほうがいいと言われているのだ。

バイト代が103万を超えると親の扶養を外れる

厳密にはバイト代から給与所得控除65万円を引いた金額が38万を超えると親の扶養から外れる。

バイト代から給与所得を引いた金額が38万円ぴったりになるのが103万円なので103万は超えるなとよく言われるのだ。

ちなみに19歳〜22歳までの学生が103万を超えて親の扶養を外れるとどうなるかというと

大学生→勤労学生控除を申請しなければ所得税が取られ、翌年住民税も取られる

親→万単位で税金が高くなる

大学生もバイト代が103万を超えると税金など色々かかってくるが、130万以内であれば勤労学生控除を申請できるのでこれらの税金は0にできる。

しかし、それより大変なのが親の税金が万単位で増えることだ。

というのも、19歳〜22歳の子供が高校や大学に通っている場合、親は特定扶養親族として通常よりさらに25万円高い63万円の扶養控除が受けられる。

つまり、君たち学生のバイト代が103万を超えなければ、親は65万円分課税所得が小さくなるのだ。

親の課税所得を増やして税金を上げないようにするためにも、特別な理由がない限りは103万は超えないほうがいいのだ。

1年間のバイト代っていつからいつまで?

学生でよく疑問に思うのは1年間のバイト代っていつからいつまでのことを指すのか?ということだと思う。

1年間のバイト代の合計とは

今年1年間に受け取った金額の合計。

12月のバイト代は翌年1月に受け取るので、翌年扱いになる。

つまり前年の12月(今年1月受取)〜今年の11月(12月受取)が1年間の収入として数えることになり、この金額が103万を超えているか越えていないかを判断する基準になる。

バイト代が月88000円以上の場合は所得税が取られる

バイト代が月88000円以上超えると所得税が取られる

88000円の場合、所得税の金額はだいたい数百円になる。

年間のバイト代が103万円を超えていなければ、確定申告または年末調整をすれば払った分の税金は返ってくる。

バイト先が1社なら、バイト先からもらった年末調整の申請書を提出すれば良いだけだが、バイト先が複数の場合は確定申告をしに、市役所や税務署に行かなければならず面倒だ。

こういった申請等がめんどくさい人は毎月のバイト代は88000円を超えないほうがいい。

給与明細、源泉徴収票は絶対捨てるな!

学生の場合、給与明細はバイト代がいくら入るか確認してゴミ箱、源泉徴収票も名前からしてよく分からないからすぐ捨ててしまう人がいるが、給与明細や源泉徴収票は決して捨ててはならない!

源泉徴収票に関しては確定申告や勤労学生控除の申請のときに使う。

また、給与明細も後述する有給の残り日数や何時間働いたか、税金としていくら取られたのかが記載されている。

「だから何? 俺は確定申告とか勤労学生控除なんて申請しないし」と思うかもしれないが、万が一トラブルにあったとき証拠になるのだ。

実際に僕の周りではこんな事例があった。

バイトで月50時間勤務したはずなのに、明細上では45時間しか勤務していないことになっていた。店長に問いただすと人件費がきつく、店も暇だっため少し時間を引いたとのことだった。

結局その人は差額分を返金してもらい、そこのバイト先をやめた。

残念な話だが、こんなバイト先も実際にあるのだ。給与明細をよく見る、そして残しておくことはバイトといえど重要なのだ。

万が一に備えバイト代は100万円以内に抑える

バイト代といえば103万円が1つの壁とされているが、僕の意見としては100万円以内を超えないことをおすすめする。

なぜかというと103万円を万が一外れてしまった場合、親の扶養からはずれ、親が払う税金が万単位で増えてしまうからだ。

実際、僕が大学生の時のバイト先の先輩で103万ギリギリまで稼ごうと思ってバイトをしていたら、103万円を少し超えてしまい、扶養から外れてしまった。

他にも短期バイトをやっていたことを忘れており、短期バイトと通常のバイト代を合算したら103万円を超えてしまったという人もいる。

万が一103万円を超えてしまわないように、余裕を持って100万を自分のバイト代の上限としておくことを勧める。

バイト代が103万~130万円なら勤労学生控除を申請する

基本的にバイト代は103万円を超えないほうがいい。

しかし、何らかの事情があって103万以上超えた場合は必ず勤労学生控除を申請すること。

勤労学生控除はバイト代が103万〜130万以内の場合申請できる制度だ。

130万を超えると申請できないので大学生などの学生は最高でも130万は超えないこと!

勤労学生控除とは申請することで103万円を超えた分の所得税を免除してくれるものだ。

また、翌年の住民税も安くなる

ただし、勘違いしないでほしいのが、103万を超えると扶養を外れているので親の税金は高くなる。あくまで安くなるのはバイトをしているあなたの税金だ

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バイト先が1社なら年末調整をすれば税金が返ってくる

毎年12月頃になるとちゃんとしたバイト先なら、年末調整の申請書が店長などからもらう。

学生の場合、「年末調整なんてよく分かんないし、だるい」と思うかもしれないが、申請したほうがいい。

払いすぎた税金分が数百円〜数千円返ってくる

年末調整自体は必ず税金が返ってくる制度ではなく、足りない場合は追加で税金を払う必要もあるが、バイトに関してはほぼ間違いなく払いすぎた分が返ってくるので必ず提出したほうがいい。

ただし、年末調整はバイト先が1年間1社で行った場合であり、複数でやっている場合は自分で確定申告する必要がある。

バイト先が複数なら確定申告で税金が返ってくる

短期バイトや複数バイトの掛け持ちをしている人は確定申告をすることで払いすぎた税金が返ってくる。

大学生の場合

・103万以内で複数のバイト先の明細を見て、税金が引かれていたら確定申告でいくらか返ってくる。

・103万〜130万の場合は勤労学生控除を申請すること。

確定申告の時期になったら、税務署か市役所に行き、職員に教えてもらいながら手続きをすればいい。やり方についてよく分からなくても職員の人が丁寧に教えてくれる。

なお、その時各バイト先から貰った源泉徴収票が必要になるので必ずとっておくこと!

バイトでも半年以上働くと有給がもらえる

バイトであっても半年以上働くと有給がもらえるので、必ず消化すること!

有給とは字のごとく、休んでいても給料が発生する休みだ。

まともなバイト先なら給与明細に有給の残り日数が書かれているはずだ。

半年以上同じバイト先で働いていて、有給の有無が分からない場合や申請方法が分からない場合は店長などの責任者に聞いてみよう。

バイトであってもみなさんが持つ当然の権利だ。もし、「有給がはない」と言われたり、「人が足りないから使うな」と言われたりしたらそこのバイトは辞めることをオススメする。

まとめ

今回の記事では僕の実体験も含め、大学生なら覚えておいた方がいい税金や給与の知識を紹介した。

まとめると

  • バイトをしている学生でも基礎控除38万円と給与所得控除65万円が受けれるので103万までは所得税が0になる。
  • 1年間のバイト代とはその年1年間に受け取った金額の合計
  • 月額88000円を超えると所得税が取られる
  • 確定申告、勤労学生控除等の手続きや万が一に備え、給与明細や源泉徴収票が必ずとっておくこと
  • 103万円を超えてしまわないように、基本はバイト代は100万以内に抑える
  • 学生で103万〜130万の間の場合は勤労学生控除を申請することで払いすぎた税金が返ってくるほか、翌年の住民税が0になる
  • 複数のバイト先の収入の合計が103万の場合は確定申告をする
  • バイトでも半年務めると有給がもらえる

僕も大学生になりたての頃は税金や有給のことなんて、今まで教わったことがなかったので全く分からなかった。しかし、徐々にそれらを知ることの大切さを実感し、自分でネットや本で調べたりして知識をつけていった。

税金や給与に関する知識は社会人になってからでも役に立つので、学生のうちから最低限知っておくことをオススメする。

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